2030年には約79万人ものIT人材が不足するといわれています。エンジニアの需要は近年高まってきており、他の業界と比べても比較的高い年収でエンジニアにオファーを出す企業も多いです。 またエンジニアの副業も近年ではブームで、時間単価が5000円以上という案件も珍しくありません。
そのためか、エンジニアを志す駆け出しエンジニアもTwitterのTLでよく見かけるようになりました。 ただ、勉強が続かず挫折してしまう人や就職はできても周囲のレベルと自分のレベルにミスマッチを感じやめてしまう人も身の回りで見てきました。
そもそもエンジニアに向いているのか、あらかじめ自分を知っておいた方が良さそうです。 そうしないと採用した企業も自分も不幸になってしまうということが起きかねません。
エンジニアに向いている人
世の中には当然ですがエンジニアに向いている人とそうでない人がいます。 私はかつてメンターをした経験もあり何人かのエンジニアになりたい生徒を受け持ったことがあるのですが、 エンジニアとしてうまくキャリアをスタートできその後も挫折することなく続けられた人には以下のような特徴があったと感じました。
- 継続して勉強できる
- プログラミング自体が好き
- どんな分野も厭わずチャレンジする
- 他人の指摘を素直に受け入れることができる
それぞれ言及していきましょう
継続して勉強できる
優秀な生徒さんは必ず毎日プログラミングの勉強の時間を確保していました。 現役エンジニアは毎日仕事でプログラムに触れるのに勉強をサボっていてはますます現役と差がついてしまうので当然です。 これができなければエンジニアに向いていないかもしれません。 エンジニアとして就職しても周りと比べ知識では劣っているケースがほとんどなのでその差を仕事終わりや休日に埋めるため勉強し続けなければなりません。 こういった努力ができない人はそもそもエンジニアに向いていない可能性があります。
プログラミング自体が好き
またプログラミングの勉強に毎日時間を割けるためにはそれだけプログラミング自体が好きである方がいいです。 優秀な生徒さんは全員プログラミングが好きでした。稼ぎたいというインセンティブもあったと思いますが、それ以上に純粋にプログラミングが好きだから学習を続けている印象でした。 同じだけ時間を費やしたとしてもそのこと自体が好きな人とそうでない人には吸収率に差が出てきます。
どんな分野も厭わずチャレンジする
エンジニアにはプログラミングを勉強しているだけだはなれません。Gitやコマンド、Dockerなど周辺ツールの理解も必要です。これらの技術はエンジニアとして働くには必要です。 プログラミングとは関係ないからと言って学習することを避けているといつまで経ってもエンジニアとして就職できるレベルに達することはできません。
他人の指摘を素直に受け入れることができる
コードレビューと言って、機能を開発したらそのコードを確認してもらう文化を採用している企業が多いです。 歴が浅いとまだ知識や考え方が追いついていないことから多くの指摘を先輩からもらうことがあります。 その時、自分を責めたり逆に相手に対して腹を立ててりするようなマインドだと成長することができません。
このコードレビューから学べること次に生かせることを考えながら素直に指摘を受け入れられる人は強いです。 それはメンターから何かアドバイスを受けるときの姿勢にも同じことが言えます。
英語は身につけておくとより良いスキル
これは強くは押しませんが英語は身に付けておくとよりスムーズに仕事ができます。これはなぜかというとプログラミングの世界で扱うのが英語が多いからです。 例えば変数名にローマ字を使っていてはカッコ悪いですし、おそらくコードレビューの時に指摘を受けます。 また都度変数をつけるためにGoogle翻訳を使っていたりしては効率が悪いです。 英語を覚えておくと適切な変数名がすらすらかけますので身に付けておいて損はないです。 また海外の方がプログラミングの技術が進んでいたり、普段業務で使用するライブラリやOSSも日本で開発されたものより海外製のものを使うことが多いです。 その際に公式のドキュメントを英語でちゃんと読めた方が、日本語でそのライブラリの使い方を検索するよりも効率が良かったりします。
まとめ
結構辛口で書いてしまいましたが、エンジニアに向いている人の特徴をまとめるとプログラミングが好きで継続して勉強できてどんな分野にもチャレンジできる素直な人です。 またこれは意外と知られていませんが、エンジニアの仕事はプログラミングだけでなくコミュニケーションスキルが問われることも多いです。 同僚や上司とサービスの設計を話し合ったり、顧客から直接話を聞いて改善に役立てるケースもあります。 エンジニアになるまでは想像もしていなかった苦労もあるので最初の方はプログラミング自体へのキャッチアップも加味すると大変だと思います。
もし読者に今の仕事を辞めてエンジニアを志している人がいるのであれば、この記事をよく読んでいただいて本当に自分がエンジニアに向いているかどうか心の声を聞いてみてください。 お金だけでエンジニアを目指してしまうとより不幸になってしまいます。転職後の後悔は避けたいですよね。